「細タペ」ストーリー
細タペの幅は、わずか10センチ。
けれど、色鮮やかに麻を染め上げ、
日本各地の工芸とコラボレーションした
細タペの存在感は、
10センチを超えて広がります。
時には、あたりを異空間にするように
場を切り取って。
時には、その奥に広がる景色を
ちらりと見せて。
細タペは別世界へとつながる
入り口なのです。
20周年を記念して、
各地の工芸と
コラボレーションした細タペ。
伝統的な製法でつくり出される
工芸品には、
担い手が受け継いだ哲学や
未来への想いが凝縮されています。
一枚一枚の細タペから、
私たちの心に根付く
美意識があふれます。
麻織物独特のハリと染めたときの光沢。
細タペは麻の手織り生地でなければ
つくることができません。
しかし、麻の供給量はそう多くなく、
近年では非常に貴重な
素材となってしまいました。
麻の生地を織る技術も
失われつつあります。
古来より神事に使われるなど
身近な存在だった麻。
私たちは、技術を守り、素材を守って、
細タペをつくっています。
機織りの音が響くなか、
職人が生地を美しく染め、
絵を描いてきたまち、京都。
細タペは、京都が育んだ
技術の結晶でもあります。
その精神を受け継いで、
一本の麻糸から生地を織り、手で染め、手で描く。
手でつくらなければ、
この質感は出ないのです。
手仕事の美も、ご堪能下さい。
和室に、洋室に。
細タペは掛ける場所を選びません。
その場の雰囲気に馴染みながら、
さりげなく個性を放つ細タぺ。
複数本を掛けても、
違った趣きを演出できるでしょう。
工芸品とのコラボレーションも、
組み合わせから広がった可能性の一つ。
「組み合わせの妙」が、
空間を、日常を、彩ります。